ここでは米国ネットワーク機器開発会社・シスコが提供するEDR製品「Cisco Secure Endpoint」についてリサーチ。システムの特徴や注目できる搭載機能、導入した企業がどのように課題解決したのか事例などをご紹介します。
Cisco Secure EndpointはEPPとEDRを兼ね備えたセキュリティシステムで、被害を受ける前に脅威を阻止する仕組みになっています。エンドポイントでマルウェアを防御するだけでなく、未知の脅威が侵入した後の対応も行います。
侵入された場合は過去まで遡って継続的な監視と検出を行い、感染端末を特定したりどのような経路で感染したのかを把握。感染したマルウェアの隔離状況は管理コンソールから確認することができます。
単体導入でもCisco Secure Endpointは十分に効果を発揮できますが、他の製品と組み合わせてさらに強化ができます。例えばSecureXを追加するとエンドポイント、クラウド、アプリケーションも含め全体を可視化できます。
その他Umbrellaはネットワークを監視しユーザーがどこにいても、組織全体の攻撃を阻止。またシスコ製品だけでなく既存のアンチウイルス製品との共存も可能なので、利用中のセキュリティ資産を無駄にしません。
公式HPに記載がありませんでした。
ワイン卸のアライドビバレッジグループの課題は、サイバー被害を最小限に抑えるための防御機能と統合セキュリティ。Cisco Secure Endpointの導入で攻撃によるダウンタイムを削減することができ、プログラムの成熟度やセキュリティ体制が向上。その結果、従業員の80%をスムーズにリモートに移行できました。
スペインの食品会社・Leng-d'Or社ではサイバー攻撃への対策に費やされる従業員の時間を開放する目的でシスコのセキュア製品を導入。その結果ネットワーク上のイベントのリアルタイム監視や堅牢で効率的なメールシステム構築を実現。IT部門と従業員のストレスも軽減し、それが全員の生産向上につながりました。
Cisco Secure Endpointが注目できるのはシステムの柔軟性です。すべてのOSを一つのコンソールで一元管理できますし、必要に応じてサードパーティーのセキュリティ製品も統合も可能です。
パートナー企業との技術統合も行われており、シスコのAPIを通じて他社製品にSecure Endpointを組み込めるなどオープン仕様になっています。こうしたマルチベンダー統合のしやすさはシスコのこれまでのネットワーク機器販売の実績に因るものです。
以下のページではEDRの選び方や、導入にあたってのおすすめベンダーをご紹介しています。
開発元 | Cisco Systems |
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日本法人 | シスコシステムズ合同会社 |
所在地(日本法人) | 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー シスコ受付:21階 |
電話番号(日本法人) | 03-6434-6500 |
公式HP URL | https://www.cisco.com/c/ja_jp/index.html |
「センチネルワン」「サイバーリーズン」「クラウドストライク」のいずれかのEDRライセンスを提供するパートナーの中でも、SOCサービスに強みのあるベンダーを紹介します。
24時間体制での監視・対応はもちろん、ホワイト/ブラックリスト登録や、感染影響の排除までを能動的にすべて対応。情シス側は作業報告を受けるだけで良いため、自社にリソースがない企業におすすめ。
24時間365日の監視 危険度が高い場合の自動隔離 |
〇 |
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アラート内容の精査 | 〇 |
⼀次調査+⼆次調査 (レポート含む) |
〇 |
ホワイトリスト/ブラックリスト登録 | 〇 (能動的) |
感染影響の排除 (マルウェア・不正ファイルの削除など) |
〇 (能動的) |
日々のアラートをアナリストが精査・分析したうえで、通知。情シス側はその通知の指示やアドバイスに沿って対応するだけ。
自社のリソースをある程度活用しながら運用していきたい企業におすすめ。
24時間365日の監視 危険度が高い場合の自動隔離 |
〇 |
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アラート内容の精査 | 〇 |
⼀次調査+⼆次調査 (レポート含む) |
〇 |
ホワイトリスト/ブラックリスト登録 | △ (受動的) |
感染影響の排除 (マルウェア・不正ファイルの削除など) |
△ (推奨対応を提示) |